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ママくらぶボイス

第2回 中林美和さん 親だけでなく姉妹や友達とのスキンシップが子どもの視野を広げ、思いやりの心を育てます。
人気ファッションモデルとして、そして最近ではママさんモデルとして多くの女性の憧れの存在である中林美和さん。年子の姉妹を育てる中林さんに「愛ある子育て」についてお聞きしました。

叱りっぱなしで終わらない。そのあとのスキンシップで親子の絆がより深まる。

 「人に優しくできる、愛にあふれた子に育ってほしい」。私が娘たちに望むことは、つきつめるとこれだけかもしれません。あとは健康でほがらかな子に育ってくれればそれで十分だと思っています。ですから我が家では厳しいしつけや教育より、思いやりの心を育むことを一番に考えています。「自分がされて嫌なことはしない」「人を傷つけることは言わない」、このふたつは普段からよく娘たちに言い聞かせています。

 とはいえ、やはり子どもですから、ときには失敗することもあります。でもそういうとき、親は叱るばかりではいけないと思うのです。我が家の場合は、娘が謝ったらそこで叱ることはやめて、反対に反省できたことを褒めてあげるようにしています。「ちゃんとゴメンナサイが言えてえらいね」というように。そうすると素直に納得してくれて、次からはしないようにしようという気持ちが自然と芽生えるようです。そのときに、ただ言葉だけで褒めるのではなく、ぎゅっと抱きしめたり頭をなでてあげるなどのスキンシップを加えると、親の愛情がダイレクトに子どもの心に伝わって、とても安心するようです。

「褒める子育て」で、自ら進んでチャレンジする子どもに。

 叱る場面だけでなく、我が家はとにかく子どもたちを褒めるようにしています。ちょっとしたことでも、とにかく褒めて褒めて褒めまくる(笑)。すると子どもは褒められるのが嬉しくて、自ら進んでいろんなことに挑戦していきます。
  たとえば我が家は「小さいうちは勉強をさせるより、いっぱい遊んでたくさん太陽の光を浴びたほうがいい」という教育方針なので、塾にも通わせていませんし、勉強も強制していません。それなのに自主的にドリルをやり、「ねえ、ママ見て!」と嬉しそうに持ってきます。勉強という意識はまったくなく、新しい遊びだと思っているようです。姉妹ふたりで実に楽しそうにやっています。
  料理も2歳くらいから手伝いはじめ、今ではサラダくらいなら任せられるようになっています。上手に褒めてあげると子どもはどんどんと伸びやかになり、未知のものに対する好奇心と積極性も養われていくようです。

忙しいママだからこそ、お料理の時間がコミュニケーションタイム。

 娘はふたりとも物を作るのが大好きで、いつも絵を描いたり、葉っぱで舟を作ったりして遊んでいます。長女はもうおしゃれに関心があって、将来はデザイナーになりたいと言っています。
  そんな娘たちとの料理の時間は、私にとっても娘にとっても最高に楽しいコミュニケーションの時間です。私が仕事で一日、家を留守にした日など、帰ったら私一人がキッチンに立つのではなく、子ども達と一緒に料理をするようにしています。そうすると単なる家事の時間が娘たちとの楽しい遊びの時間に替わり、お互いにとてもハッピーです。クッキーを焼いたり、たくさんの餃子を作ったり。私が手を添えて一緒に炒め物をすることもあります。

  仕事が続くと正直、料理を作るのが面倒に感じることがありますが、将来この子たちが子ども時代を振り返ったときに「うちは外食ばかりだった」となるのは嫌だなと思うので、出来る限り手作りのものを心がけています。

親の人生が充実していると、自然と子どもも明るい子に育つ。

 モデルの仕事は次女が2歳半になったときに再開しました。今はママになったことで仕事の幅も広がり、とても充実しています。
  子どもたちは私が仕事をしているのが好きなようで、とても応援してくれています。私が楽しそうに仕事をして、充実しているのが嬉しいようです。また、私自身も仕事に出ることで心のバランスがとれ、仕事と子育てどちらに対しても余裕をもって取り組めています。「仕事も子育てもあって大変」ではなく、「両方あるから楽しい」と考えているからかもしれません。
  やはり子どもは親の姿を見て育つわけですから、親自身が毎日ニコニコと楽しく暮らしている姿を見せることが、子どもの心を健やかに育てる一番の方法かもしれませんね。

「妹にママをとられる」ではなく、「私の赤ちゃん」という感覚で妹思いのお姉ちゃんに。

 年子の姉妹なのでケンカも多いでしょうと言われますが、うちはとても仲がいいんです。長女はしっかり者、次女はのんびり屋と性格もまったく違うのですが、お互いのことが大好きなようで、非常にうまくいっています。

 実は次女を妊娠したとき、長女がヤキモチを焼くんじゃないかととても心配しました。なので「妹だよ」と伝えるのではなく、「カノン(長女)の赤ちゃんだよ」と言ってみたんです。すると長女は自分が次女の母親のような気持ちになり、とても次女を大切にするようになりました。私がおむつを替えていると自分も真似をしてメルちゃんのおむつを替えたりと、すっかりお母さんになりきっていましたね(笑)。
  そのため今も長女は次女に対して、どこか保護者のような愛情を持っているようです。次女がいじめられると本気で怒ったり、心の底から心配したり。こんな小さいうちから母性が育っているんだなあと嬉しくなりますね。

いろんな友達と交流することで人見知りしない社会性のある子に。

 我が家は姉妹の上に兄が二人いる四人兄妹ですが、兄弟や姉妹と暮らすことで自然に協調性や思いやりといった基本的な人間関係を学んでいるようです。ですから兄妹だけで解決できることにはなるべく口出しせず、見守るようにしています。
  また、私の友人の子と遊ぶことで、年齢や環境の違う子との付き合い方も自然に学べているようです。幼稚園の友達だけでなく、うんと年上の子や自分より幼い子と関わると、それだけ視野も広がり忍耐力や柔軟性も育つようです。長女はこの秋新しい学校に入学しますが、いろんな国の子と仲良くして、たくさん友達を作ってほしいですね。

中林美和さんプロフィール

1979年東京生まれ。2001年まで雑誌『Cancam』(小学館)専属モデルをつとめ、現在は雑誌『SAKURA』(小学館)のメインモデルのほか、各女性誌、ファッション誌で活躍中。また、ベビー服のセレクトWEBショップ『Dear Baby』のプロデュースもおこなっている。プライベートでは2002年にアーティストのZEEBRA氏と結婚。同年12月に長女を、2004年3月には次女を出産。
○オフィシャルブログ『The Real』
http://ameblo.jp/miwanakabayashi/
○『Dear Baby』
www.dearbaby.co.jp

右写真:小学館「SAKURA」6号
H:Manabu Mizuta(NOSTY)
撮影協力:facel vega 南青山店
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